半身浴で肌はつるつるにならない!肌を痛めつけたくない人だけご覧下さい
テレビや雑誌などでは半身浴はデトックス効果があるし、代謝が上がるからダイエットにいいという話から派生して美肌効果などももてはやされて時期がありましたが、残念ながらお肌のNGケアの1つです。
デトックス効果や毛穴にいいと言われていますが、これは正しくありません。
半身浴のウソをお伝えしていきます。
半身浴は元々は循環器系などの血管疾患のために推奨されていたもの
半身浴は生活習慣病によって心疾患や脳血管疾患が心配される方に向けて推奨されたことが始まりとされています。
なぜならお風呂場でお亡くなりになることが多いからです。半身浴は血圧の変動をできるだけ抑えるために考えられた方法だったのです。
つまり、それを美肌にいいかのように当てはめたということ。
裏を考えるとバスグッズ関連の販売が伸びるように業界の忖度が働いた可能性も考えられます。
半身浴で肌はつるつるにならないことがわかる3つのウソ
半身浴では毛穴の汚れは落ちない
半身浴で汗をかくと毛穴汚れが落ちるという話もありますが、汗はそもそも体温調節のためにでるものです。
汗腺を活発化させることは質が低く体臭の元になりにくい汗を出すといった観点からは手足だけ先に入浴する方法は有効ですが、半身浴で毛穴汚れが落ちたりデトックスされたりということには繋がりがないのです。
(お風呂自体はめぐりはよくしてくれますが)
顔の汗はほぼ水で、一緒に混じっているのは少量のミネラルなのでデトックス面で効果があるとは言えないでしょう。
それより洗顔やクレンジグを正しく使うことや正しい保湿によってお肌を乾燥させないことの方が皮脂の分泌を抑制できるので、毛穴汚れを避けることに繋がります。
半身浴では冷え性は治らない
半身浴をするとポカポカするという話もありますが、仮に長く半身浴をしたとしても効果は一時的です。
そのため、根本的に代謝が低い冷え性を解消することには至りません。
確かに一時的には上がりますが、それも全身浴の方が、半身浴に比べて静水圧が高いため、代謝上昇効果が上であることが研究から明らかになっています。
また冬などで浴室の温度が低い場合は寒さによるストレスを感じたりとデメリットが大きくなります。
代謝を上げるためには運動をすることが重要です。
簡単なウォーキングでもはじめは十分なので、できることから習慣化していった方がよほど肌環境にとっては良いでしょう。
半身浴では肌はうるおわない
半身浴で長く湯船に使っているとお肌が潤っているような感じがするため保湿効果があるように感じている方もいるかもしれませんが、これも一時的なものです。
むしろお風呂に15分〜20分以上長く浸かり続けると皮膚が弱ってセラミドやNMF、皮脂などの水分保持物質が外に出やすくなってしまいます。
そのため、肌の水分保持を支えるものがなくなり、防御力ゼロの状態になるのでかえって乾燥に繋がり、肌を痛めることになるのです。
お風呂の3つのメリット
このように半身浴の正しくない部分をお伝えするとあたかもお風呂が悪いことのように感じる方もいるかもしれませんが。
半身浴でも全身浴でもお風呂に入ることはメリットが多くあります。
お風呂に入ると緊張が緩和する
お風呂のメリットは筋肉の緊張の緩和にあります。
筋肉は緊張しすぎると痛みに発展したり、ストレスの要素にもなりますし、めぐりを悪化させるため、お肌への栄養が行き届きにくくなるなどのデメリットがあり、それを避けることに繋がります。
お風呂はリラックスに繋がる
お風呂は1日の疲れを流しリラックス効果をもたらしてくれるのでストレスが解消され副交感神経が優位になります。
ストレスはめぐりを悪くするのでお肌に栄養が届きにくくなるデメリットがありますし、男性ホルモンが増え皮脂が出やすくオイリーな肌に傾きやすくなります。
ストレスを1日の疲れと一緒に流すことでお肌にとってもプラスな影響が大きいのです。
お風呂は入眠がよくなり睡眠の質向上に繋がる
お風呂によって体温が上昇してから元の体温に戻る家庭でメラトニンが出て睡眠に入りやすくなります。
入眠が上手くいくとその分睡眠の質も上がり、美肌に繋がります。
睡眠と肌についてはこちらもご覧下さい↓
お風呂はどのくらい入ればいいのか
お風呂は15〜20分以上入ると肌の防御力が下がって乾燥しやすくなりますので、10分〜15分までに留めるのが正解です。
長い時間半身浴をするのはそれだけ肌を痛めることに繋がりますし、睡眠時間を削ることになりますので、いいことはありません。
まとめ
半身浴がいいともてはやされた時期もありましたが、実は全身浴でも問題ありません。
むしろ全身浴の方が体温の上昇があり、めぐりの観点や冬場の寒さによるストレスを考えると圧倒的にメリットがあります。
長風呂は肌のバリア機能を破壊して乾燥肌やそれと関連する肌ダメージを深刻化させます(例えば紫外線による影響)。
流行りの情報に流されてお肌を痛めないように気をつけましょう。