乳液でフタの落とし穴!使う目的を知らないと毛穴詰まりやニキビの原因に!
化粧水、美容液、乳液、クリームとスキンケア化粧品をライン使いしている方も多いと思いますが、そもそもなぜ乳液が必要か考えたことがある方は少ないのではないでしょうか?
よく言われている『乳液でフタ』をして水分蒸発を防ぐという話ですが、乳液を塗っても乾くという方は落とし穴にハマっている可能性があります。
というのも実は乳液は水分をキープできないのです。
この記事では乳液の落とし穴にハマらない保湿の基本的な情報をお届けします。
乳液の目的は油分を補うこと
乳液やクリームなど化粧水、美容液の後につける基礎化粧品の目的は油分を補うことです。
2つの違いは油分量の違いなので、両方使う必要はありません。形状からわかる通り油分量で言えば乳液<クリームとなります。
乾きやすい口周りを重点的にケアしたい方は口周りだけクリームを重ねるなどして組み合わせる方法もあります。
年齢や肌の状態に合わせた使い分けや組み合わせをすることでベストなスキンケアに近くことができるでしょう。
乳液を塗ってもフタができないのは水分をキープする成分が弱いから
乳液=油分を補えるので油性成分のエモリエント効果(水分蒸発を防ぐなど)に期待される方もいるかもしれませんが、実はそれだけでは足りません。
乳液は製品によって異なりますが、おおよそ、水分が50〜70%、油分は多くても20%ほどなので、水分の方が多めです。
そのため、乳液でフタをした気分になっても実は水分蒸発を防ぎきれていないということになり、見事に落とし穴にハマってしまうということがおきます。
『乳液でフタ』の落とし穴にハマらないためにはセラミドが重要
保湿には与える、蒸発を防ぐ以外にも、水分をキープすることが大切です。
乳液だけでは水分をキープすることが難しいので、水分をキープする力が非常に強いセラミドを取り入れることが重要と言えます。
乳液を選ぶ際はセラミドが配合されているかを確認して選びましょう。
「化粧水で取ればいいんじゃないの?」と感じる方もいるかもしれませんが、セラミドは油溶性の成分なので、化粧水への配合はされていても少量の可能性があります。
そのため、乳液や美容液から取り入れる方が効率がよくなります。
また、セラミドにはいくつか種類があり、植物、天然、合成、動物など紛らわしいですが、ヒト型セラミドを選ぶのが正解です。
ヒト型セラミドは化粧品の場合セラミド+数字orセラミド+英語で全成分に表記されるので入っているか入っていないかすぐに見分けられます。
最近では植物からヒト型セラミドを取り出した植物ヒト型セラミドなども出てきています。
ヒト型セラミドより長鎖のため、より優れているので植物ヒト型セラミドもおすすめです。
乳液、若い人には不要説は本当か?
これまで乳液について色々お伝えしてきましたが、実は若い人には不要なのではという話もあります。
というのも肌の油分は20代〜30代にかけてがピークなので極度の乾燥肌の方でなければ、肌の油分を余分に取り入れることになり、毛穴詰まりやニキビなどのトラブルを引き起こす可能性もあるからです。
ただ、セラミドを補給する上では乳液は重要なので、美容液で補給するからいいという方以外は油分が少なめのものを選ぶようにしましょう。
年齢肌を感じる人は乳液とクリームどっちがいいの?
一方、40代以降の方は肌の油分は年々減る一方なので油分が多めのものを選んだり、乾く方は乳液ではなくクリームを使うなど肌の状態に合わせて選ぶのがおすすめです。
特に秋から冬にかけては乾燥が厳しいので油分が多いクリームを使うなど季節に合わせてケアを工夫していきましょう。
乳液の正しい使い方
乳液を使う上で注意したいのは油分が多いTゾーンには塗りすぎないことです。
強弱はあれど人はTゾーンは油分が多くUゾーンは乾燥しやすいという混合肌の特性を持っています。
Tゾーンがオイリーになりやすい場合は乳液は控えめに塗り、乾くUゾーンにはしっかりといったように量に気をつけて肌に馴染ませましょう。
Tゾーンに塗りすぎは毛穴詰まりやニキビの原因になります。
また、塗る際はこすったり擦り込むように刺激を与えないように気をつける必要があります。叩いたりしなくても乳液は肌に浸透しますので、優しく馴染ませるように伸ばしましょう。
皮脂の分泌が少なく乾きやすい目の下や口の脇(口元)には重ね塗りも有効です。
まとめ
乳液は思った以上に水分が多くエモリエント効果はあるもののセラミドがないと乾く原因になります。
乳液自体の目的は油分を補うことですが、それだけでは保湿として不十分です。
また、年齢や顔の部位によって肌の油分量には違いがあるため、全体の油分量や部位ごとの油分量も考えながら、スキンケアをしましょう。
特に目元や口元は油分が少なく乾燥しやすい部位なので、重ね塗りをするなど状態に合わせた対処が重要です。
自分の肌の状態に合わせた最適なケアを考えながらスキンケアすることで良い肌の状態のキープがしやすくなります。